志望動機の重要性
志望動機は、採用担当者が重視する項目です。なぜその会社を選んだのか、どのように貢献できるのかを伝えることで、あなたの「本気度」と「企業との相性」を判断する材料になります。
そして「応募者の考え方」や「将来性」見極めながら判断していきます。またどんなにスキルがあっても、会社への理解や共感が感じられなければ採用にはつながりにくいのです。企業理念や事業内容を理解し、共感し、自分の経験と重ねて話すことがポイントです。
また、履歴書やエントリーシートに志望動機を書いていても、面接で再度志望動機を聞かれることが多数です。なぜなら同じ内容でも紙面で伝わることと口頭で伝わることに違いがあるからです。よって、口頭で志望動機を話す練習も必要です。
面接官が見ているポイント
面接官が志望動機で確認しているのは、主に次の4つです。
- 企業理念への共感があるか
- 自分の経験や強みをどう活かせるか
- 入社後どのように成長し、貢献できるか
- 入社したい意思を強く感じられるか
この3点が一貫していれば、「自社で長く活躍してくれそうだ」と好印象を与えられます。
企業が求めている志望動機
企業が求めているのは「共感と貢献意欲が伝わる志望動機」です。
単なる条件面の希望ではなく、「この会社の理念や姿勢に共感し、自分の力を発揮したい」という意欲を示すことで評価されます。
たとえば、「地域密着のサービスでお客様に喜ばれる点に惹かれた」「御社の○○事業に共感し、自分の経験を活かしたい」というように、会社の特徴と自分の経験をつなげて話すことが大切です。
志望動機で大切な3つの要素
- 企業理解：企業理念・強み・事業内容を調べて具体化する
- 自己分析：自分の経験やスキルを整理し、どのように活かせるか考える
- 接点の明確化：企業の特徴と自分の経験を結びつける
この3つを意識すると、採用担当者に伝わる説得力のある志望動機が作れます。
NGな志望動機
次のような内容は印象を悪くする可能性があります。
- 「家から近い」「福利厚生が良い」など条件だけの理由
- 「なんとなく雰囲気が良さそう」など曖昧な理由
- 他社でも通用する一般的な内容
NGになる志望動機の理由
「家から近い」「福利厚生が良い」など条件だけがNGな理由
働く意欲よりも休みたい、楽したいという気持ちの方が強いと思われるためNGです。本音では誰しもそう思っているかもしれませんが、面接の場ではその発言は不適切です。採用してもらおうと思った時には、楽したいという気持ちよりも一生懸命に働きたいという気持ちが全面に出ている方が面接官には当然好まれます。
「なんとなく雰囲気がよさそう」など曖昧な理由がNGな理由
企業で活躍するイメージが全く沸かないです。仕事というのは労働に対しての対価をもらうことですので、仕事に直結する言葉が含まれていないと活躍するイメージが沸いてきません。よって、雰囲気とか曖昧な語彙ではなく、仕事に直結する語彙を選ぶことが大切です。
他社でも通用する内容がNGな理由
面接に備えて勉強してきたことが伝わらないため準備不足の印象。複数の応募先のどこでも通用する内容というのは、一社一社志望動機を考えることが面倒だったんだろう努力家ではないだろうという印象。入社出来ればどこでも良いのだろうという印象。この他社でも通用する志望動機というのはマイナスでしかないです。
このNGの志望動機の裏返しとして、志望動機というのは、どうしても御社に入りたい！入ったからには活躍します！という意思が強く表れていることが重要です。「あなたにしか語れない理由」を意識して書きましょう。
志望動機で大切な3つの要素わる説得力のある志望動機が作れます。
志望動機の例文①：事務職の場合
貴社が掲げる『お客様第一主義』という理念に共感しました。また貴社のホームページや転職サイトなどから諸先輩方の声なども拝見させていただいたところ、どの方も理念に沿った行動を取られているようにお見受けし、お客様第一主義という素晴らしい理念の元、顧客満足が会社の利益に繋がるという考えの貴社に強く惹かれました。私は前職も経理業務でしたので、私自身が利益を生み出すことは出来ませんが、利益を生み出す方々が仕事をしやすいように全力でサポートしていました。御社でもそういった陰のサポートをしながら、お客様第一主義という素晴らしい理念を共有する一員になりたいと思い、志望しました。
志望動機の例文②：営業職の場合
貴社が掲げる『お客様第一主義』という理念に共感しました。また貴社のホームページや転職サイトなどから諸先輩方の声なども拝見させていただいたところ、どの方も理念に沿った行動を取られているようにお見受けし、お客様第一主義という素晴らしい理念の元、顧客満足が会社の利益に繋がるという考えの貴社に強く惹かれました。私も前職は営業職として、お客様の立場に立った提案を心がけて営業を行っており、その結果、顧客満足度アンケートで1位を獲得したこともございましたので、御社のお客様第一主義という理念に基づいた営業で御社に貢献したいと強く思い志望しました。
志望動機作成のポイント
赤字で書いた部分【理念、ホームページや転職サイト、利益、素晴らしい理念】この言葉を織り込むことによって、面接に本気で挑んできていること、事前に勉強してきたことが伝わります。また、利益という言葉を盛り込むことによって、会社に貢献しようという気持ちが伝わります。事前学習の有無で面接官は何を見ているのかというと、本気で入社する気があるか、学ぶ気持ちがあるか、努力する姿勢があるかという点を見ています。また、素晴らしい理念と理念を称えることによって、面接官も人ですので、自分たちの会社が褒められると良い気分になるものです。
まとめ
面接官は、志望動機ひとつで「話の組み立て方」「言葉の選び方」で論理的か否か、事前学習の有無、練習の頻度、応募の熱意、努力型かそうでないかまで見ています。
冒頭で書きましたが、志望動機は履歴書、エントリーシート、面接と複数に渡って書いたり話したりすることが多数です。
志望動機を面接でスラスラと話せたらベストですが、緊張して上手く言葉が出てこないかもしれません、でも、安心してください。緊張していても事前に準備して練習してきたのかどうかは面接官はわかります。この事前に組み立てて練習してきたということが非常にポイントが高いです。ですから、事前準備として志望動機を繰り返し声に出して練習してください。
