意地悪な質問をする意図とは?
面接の場で意地悪な質問をされると、誰でも動揺してしまうものです。しかし、実は多くの場合、面接官はあなたを困らせたいわけではありません。
その多くは、次のような目的があります。
- ストレス耐性を見極めるため
→ 予想外の質問にも冷静に対応できるか。 - 本音や素直さを確認するため
→ 用意した回答ではなく、あなたの人柄を知るため。 - コミュニケーション力を評価するため
→ 相手の意図をくみ取り、的確に答えられるか。 - 臨機応変な対応力を確認するため
→想定外の事柄に落ち着いて切り返すことが出来るか。
このような目的で、答えにくい意地悪とも取れるような質問をされることがありますが、意地悪な質問はつまり予め考えてくることが出来ないマニュアルにない「反応を見るテスト」のようなもの。その意図を理解して、焦らず、落ち着いて対応することで逆に評価を上げるチャンスにもなります。
面接官が見ている視点
- 予想外の質問にも冷静に対応できるか
✔ 嫌なことを聞かれても嫌な顔をしない対応が出来れば、仕事上でも同じ対応が出来るだろうという評価になる。逆に嫌な顔を見せれば感情的な人というマイナス評価になる。 - 用意した回答ではなく、あなたの人柄を知るため。
✔ 答えにくい質問を一生懸命に答えようとする姿勢をみて、素直で努力家だろうという評価になる。 - 相手の意図をくみ取り、的確に答えられるか。
✔ こういう質問をすれば焦るだろうという面接官の上手を行き、余裕で的確に答えることが出来れば相当なポテンシャルがあるいう評価になる。 - 想定外の事柄に落ち着いて切り返すことが出来るか。
✔ 臨機応変な対応というのは必要不可欠でそれが出来るというのは評価が高い、さらにネガティブな内容をポジティブに変換して話すことが出来れば、コミュニケーション能力+前向きな性格+リーダー的要素もあるという評価になりとても高い評価に繋がる。
以上に列記したように、意地悪に感じる質問でも、面接官が意地悪な質問をする意図がわかっていれば、焦る必要はありません。嫌な質問でも誠実に答える姿勢が大切です。前向きに答える姿勢が大きな評価に繋がるので、焦らず、感情的に嫌な顔を見せず、チャンスだと思って明るく答えてください。
よくある意地悪な質問【好印象な回答例とそのポイント】
「うち以外どこを受けていますか?」
面接官の意図
応募者の志望度・業界理解・キャリアの一貫性を確認するための質問です。どんな軸で企業を選んでいるのか、受かればどこでも良いのか?それとも当社が良いのか、内定を出したら本当に入社してくれるのかを思って聞いていますので、御社が一番という姿勢を伝えることがポイントです。
回答例
同じ業界でお客様対応や営業企画の経験を活かせる企業を中心に受けています。
その中でも御社は、社員一人ひとりの提案力を重視されており、自分の考えを活かしながらチームで協力して利益を生みだしていく点に強く魅力を感じています。就活として数社受けていますが、御社が第一志望です。宜しくお願い致します。
ポイント
企業名を具体的に言う必要はありません。業界選びの軸と御社が第一志望であること、またその理由を明確に伝えることが重要です。その結果、企業側に誠実と安心感がある印象を与えます。
「前職を辞めた理由がスキルアップ?うちもすぐ辞めるのでは?」
面接官の意図
離職理由の真意と再現性を確認する質問です。「またすぐ辞めるのでは?」というワードで焦らすことと、本当にすぐ辞めるかもと懸念している企業側の不安が要因である質問のため、その不安を焦らずに話し、払拭することができるかがポイントです。
回答例
前職ではスキルアップを目的に転職を考えましたが、実際には業務内容が希望と異なる部署に配属となり、成長が難しい環境と判断し退職致しましたが、どこでもどんな部署でもスキルアップも成長も出来たはずだと自分の未熟さを今は反省しています。その反省を生かし、御社では常にスキルアップも成長もし続けるよう努力し、長く貢献したいと考えています。
ポイント
転職経験者はまた転職する確率が高いというのは、面接官は経験上知っています。だからこそ自らを反省する部分は重要です。環境のせいにすることなく自分を変えることが出来る姿勢は、努力家、前向き、ずっと働いてくれるかもという期待に変えられます。もっともらしい言い訳より反省が大事です。反省する者に成長ありと面接官は思っています。この切り返しで、素直、正直、伸びしろありという評価を得られます。
「あなたは当社に向いていないと思いませんか?」
面接官の意図
自己分析力と自信を試す質問です。ネガティブな質問に対して、ポジティブに変換し、自分の強みを冷静に伝えられるかがポイントです。
回答例
業務内容がすべてにおいて向いているとは確かに言い難いですが、課題に直面した場合は、なんとかして改善していこうと前向きに努力することには自信があります。そして御社のようにチームで協力しながら成果を出すという社風にとても共感しており、チームで力を合わせて頑張るというのは今までの経験から自分の強みだと自負していますので、その強みを発揮しながら御社に貢献したいと考えています。
ポイント
“向いていない”を否定せずに受け止め、向いていない部分もあるけれど、会社の根底の部分、社風や理念に共感しているからこの会社は合っているというニュアンスを伝え、入社の意欲、自分の強みや努力する姿勢も交えながら、会社に貢献できる人材だというアピールになるように、「向いていない」というネガティブパワーワードを焦ることなく、前向きに変換して答えることが出来ればストレス耐性あり、臨機応変さあり、コミュニケーション能力あり、リーダー素質ありととても好印象な評価に繋がります。
「この仕事、正直きついけど大丈夫?」
面接官の意図
仕事への覚悟や、実際の業務理解度を確認する質問です。この質問は、意地悪な質問の域ではなく、実際にきつくて辞める方も多いのが想定されますので、質問する側も深層心理を探るために聞いているのではなく、本当に大丈夫かどうか聞きたい意図なため、精神論ではなく、具体的な準備と覚悟を見せることがポイントです。
回答例
「業務が大変なことは理解しています。前職でも繁忙期には長時間勤務になることもありましたが、チームで支え合いながら乗り越えてきました。大変さを含めて、この仕事にやりがいを感じています。」
ポイント
「頑張ります」「大丈夫です」だけではなく、過去の経験と乗り越え方を具体的に語ると説得力が出ます。
「うちが不採用でも大丈夫ですか?」
面接官の意図
感情的に動揺しないか、冷静さと嫌な質問をどう切り抜けるのかを確認するための質問です。焦りや媚びを見せないず、冷静に切り返すことがポイントです。
回答例
「もちろん御社が第一志望ですので採用いただけるよう努力は惜しみません。ただ、選考結果に関わらず、自分の目指すキャリアの軸は変わりませんので、御社のようにお客様の信頼を大切にする企業で働けるよう、引き続き努力を続けます。」
ポイント
“御社が第一志望”を明確にしつつ、落ち着いた姿勢で答えるのが理想的です。この質問をする時には本当に不採用にしようと思っていない可能性の方が高いですから、焦らなくても大丈夫だと心に留め、冷静に切り返しましょう。この質問を例文のように答えることが出来れば、ストレス耐性あり、臨機応変さあり、努力家という評価が繋がります。
「なぜうちを選んだのですか?他にも似た企業がありますよね?」
面接官の意図
志望理由の一貫性と、企業研究の深さを確かめる質問です。表面的な答えでは通用しませんため企業について調べていたことを存分に加えて話すのがポイントです。
回答例
「同業他社も検討しましたが、御社は“社員一人ひとりが主体的に動ける環境づくり”をされている点を御社ホームページの諸先輩方の声から感じ、一人ひとりの意見を大事にしつつチームを作り上げていく点に特に惹かれました。業種が同じでも社風は違いますので、業種のみならず御社の社風に大変魅力を感じました。私も前職でチームをまとめる経験をしており、その経験をより活かせるのが御社だと感じています。」
ポイント
具体的な他社比較ではなく、“御社ならでは”の理由を入れること、それをちゃんと勉強してきていること、業種は同じでも社風は違うと他社の悪口を言うわけではなく、特に御社の社風が自分に合っている点を明確にすると効果的です。こういう切り返しが出れば、冷静、努力家、ストレス耐性あり、リーダー向きといった高評価を得られます。
まとめ:意地悪な質問は「チャンス」
意地悪な質問はあなたを落とすためではなく、「どんな考え方で答えるか」「どのような切り返しをするか」を見るためのテストです。焦らずに一呼吸おき、焦らない態度・前向きな姿勢・柔軟な考え方・自分の軸・を伝えれば、むしろ好印象を与えることができます。
面接で意地悪な質問をされたときは、「試されている」と考えるのではなく、「自分を表現するチャンス」「意地悪な質問をしてくれてありがとう」という気持ちで臨むと狼狽することなく、本領を発揮できます。面接官が見ているのは「対応力」「前向きさ」「人間性」です。
焦らないためにも、本領発揮するためにも、例文を自分に置き換えて作成し、どんな意地悪な質問が来ても想定内と思えるように、事前準備をしておきましょう。

