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職務経歴書で面接官が見ている視点【元面接官】が本音で解説

職務経歴書の構成と具体例を解説する元面接官の記事のイメージ 就職・転職の基本対策

はじめに

職務経歴書は、面接官があなたの実務経験やスキルを理解するための重要な書類です。履歴書と違い、自由度が高い一方で、情報が整理されていないと伝わりにくいという特徴があります。本記事では、元面接官の視点から、面接官は何を見ていて何を判断しているのかということを職務経歴書の構成、書き方のポイント、職種別の具体例を交えながら面接官が見ているポイントを解説します。


職務経歴書の基本構成

職務経歴書は、一般的に以下の順番で構成されます。

  1. 基本情報
    • 氏名、連絡先、メールアドレス
    • 職務経歴書の作成年月
  2. 職務概要(サマリー)
    • 経歴の全体像を簡潔にまとめる
    • 強みや得意分野、主要実績をを記す
  3. 職務経歴詳細
    • 会社名、勤務期間、部署・役職
    • 担当業務、具体的な成果、使用したツールやスキル
    • 数字や実績を明確に示すと説得力が増す
  4. スキル・資格
    • 使用できるソフト、取得資格、語学力など
    • 職種や応募先に関連するスキルを中心に記載
  5. 自己PR(任意)
    • 職務経歴書の中で補足したい自己PR
    • 面接で話す内容と連動させること

職務経歴書を書く際の常識ライン

  • 時系列は逆順(最新→過去)で書く
    → 最近の実績を最初に見せることで印象に残りやすい
  • 数字で成果を示す
    → 「売上を10%アップ」「顧客対応件数月50件」など
  • 文章は簡潔・箇条書き中心
    → 面接官は多くの書類を確認するため、読みやすさが重要
  • 職種・応募先に合わせる
    → 応募先企業が求めるスキルや経験を強調する

職種別の具体例

ITエンジニアの場合

職務経歴詳細例:

  • 株式会社〇〇(2020年4月~2025年3月)
    • 担当:Webシステム開発
    • 使用技術:Java、Spring Boot、MySQL
    • 実績:プロジェクトリーダーとして5名チームを管理、納期通りに完成
    • 成果:ユーザー満足度向上、年間売上5%増加

スキル欄:

  • プログラミング言語:Java、Python
  • データベース:MySQL、Oracle
  • ツール:Git、Docker、Jenkins

営業職の場合

職務経歴詳細例:

  • 株式会社〇〇(2018年4月~2025年3月)
    • 担当:法人営業、顧客開拓
    • 実績:年間新規顧客50社獲得、既存顧客フォローで売上10%増
    • 成果:営業成績社内トップ3に入賞

スキル欄:

  • 営業スキル:提案型営業、交渉力
  • 使用ツール:Excel、PowerPoint、CRMツール

事務・バックオフィス職の場合

職務経歴詳細例:

  • 株式会社〇〇(2019年4月~2025年3月)
    • 担当:総務・経理・庶務
    • 実績:月次決算業務の効率化、社内マニュアル作成
    • 成果:処理時間を30%削減、社内評価向上

スキル欄:

  • PCスキル:Excel(関数・マクロ)、Word、PowerPoint
  • 資格:日商簿記2級、MOS Excel

職務経歴書作成の注意点

  • 誤字脱字は致命的
    → 作成後は必ず第三者にチェックしてもらう
  • 経験がない部分は無理に書かない
    → 空白より正直に書きつつ、他で強みをアピール
  • 応募先企業に合わせたカスタマイズ
    → 汎用的な経歴書ではなく、応募先企業の求める能力を強調

【最重要】面接官が見ている視点

  • 論理的か
    ダラダラと作文のような職務経歴書はNG。どんなことを頑張ってきて、どんな実績をあげてきたのかを一目瞭然にすること。論理的でわかりやすい職務経歴書を見て、面接官は報告連絡相談論理的に出来るかどうかを判断しています。
  • フォーマットに沿っているか
    フォーマットに沿っている=事前学習してきていると面接官は捉えます。事前学習をしてきている=やる気がある、努力できる人という評価に繋がります。
  • 一貫性があるか
    履歴書の自己PRや面接時で話していることと、職務経歴書に書いてあることに一貫性がないと、行き当たりばったりな性格と見られてしまう可能性大です。
  • PC操作が出来るか
    職務経歴書はPCで作成する。その際、段落の統一、フォントの統一、罫線の統一などに注意すること。罫線の幅が同じ表なのに違っていたり、フォントがバラバラだったり、余分な空白があったりすると、事務処理能力がない、社会人基礎がないという判断になります。ダウンロードした職務経歴書に書き込む場合、特にズレたりしやすいので注意が必要です。
  • 戦力となるか
    採用した場合、会社の利益を上げる戦力となるかどうかを前職の活躍ぶりから判断しますので、前職で上げた評価は謙遜なく堂々と記載してください。
  • コミュニケーションスキルがあるか
    会社はチームで動いています。他の人と上手くやれない方は敬遠されがちです。個人の成績で主だったことが書けない方は、皆で頑張っていたことを強調することが大切です。
    個人の成績もあり、皆で頑張ることも出来ることをアピールできる方は最強ですので、自信を持って、その点をアピールしてください。
  • 自己中心的ではないか
    職務経歴書の中に他者が一切見えてこないものは、自己中心的や周りが見えていない人に見られる場合があります。会社はチームで動いていますので、どこかしらに他者の影が見えるものを作成する必要があります。例)課全体で協力して・・・、部内で相談しながら・・・、など。

まとめ

職務経歴書は、あなたの実務経験やスキルを面接官に伝える書類ですが、面接官はその情報から性格、コミュニケーションスキルまで様々なことを読み取り、採用するか否かを判断する重要な書類です。ポイントは以下の通りです。

  1. 構成は「基本情報 → 職務概要 → 職務経歴詳細 → スキル・資格 → 自己PR」
  2. 最新の経験を最初に、数字で成果を明確に示す
  3. 文章は論理的に書く
  4. 履歴書、職務経歴書、面接これらを一貫性のあるものにする
  5. 誤字脱字・フォーマットの統一に注意
  6. コミュニケーションスキルがあるような内容を盛り込む
  7. 努力してきたことを謙遜しない

【面接官が見ている視点】に書いてあることを意識しながら職務経歴書を作成してください。論理的で読みやすく、実績が具体的に伝わり、コミュニケーションスキルがあると思われる職務経歴書は書類選考の通過率を大きく上げます。本記事で紹介したポイントを押さえ、応募先企業に響く職務経歴書を作成してください。

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