集団面接・複数面接官での対応マナーとは?
就職・転職活動では、個人面接だけでなく集団面接(複数の応募者が同席する形式)や、複数面接官による面接(面接官が2人以上いる形式)を受ける機会も少なくありません。
このような場では、発言の内容だけでなく「他の人との関わり方」や「場全体への配慮」も評価されるため、個人面接とは異なる対応力が求められます。
面接官が見ている視点
面接官が注目しているのは、協調性・傾聴力・態度・配慮の4点です。
特に集団面接では、
- 他の応募者が話している間にきちんと聞けているか
- 他者の意見を否定しない姿勢を持っているか
- 自分の番では簡潔かつ自信を持って話せているか
- 他社の時間配分も気にしているか
といった点が評価対象になり、面接官は面接のプロですので応募者の話を聞きながら、話している人以外の人の言動をチェックする視野の広さを持っているということを覚えておいてください。
また、複数の面接官がいる場合は、「誰に対しても同じ態度で接しているか」がチェックされています。特定の面接官だけを見て話すのではなく、全員に目を配りながら自然なアイコンタクトを心がけることが大切です。
集団面接でのマナーとポイント
1️⃣ 入室・退室時の礼儀
全員が揃って一礼するのが基本です。
面接室に入る際は「失礼いたします」と言いながら一礼し、着席しても良いという声掛けがあってから皆と同じタイミングで着席しましょう。退室時も全員が立ち上がって一礼し、「ありがとうございました」で締めます。
2️⃣ 話す順番が回ってきたとき
他の応募者の発言にかぶらないように注意します。
また、「先ほどの方と重なりますが…」など、他者の意見を踏まえて発言できると協調性が感じられるのと同時に、他者の方の話もちゃんと聞いている、余裕もコミュニケーション能力もあるという印象を持たれます。
3️⃣ 他の人が話している時の態度
一番評価されるのは「聞く姿勢」です。
頷いたり、目線を向けたりすることで「傾聴姿勢」が伝わります。無表情や下を向く姿勢は避けましょう。実際、仕事の場面でも傾聴は重要になりますので、面接の場でそれが出来ているということは、仕事でも出来るだろうという評価に繋がります。そして、ただ聞いているだけではなく、話しを聞いてうなずくなど、聞いていることが相手に伝わる「傾聴姿勢」が大切です。
複数面接官の面接での対応ポイント
複数人の面接官がいる場合、全員に対して公平な視線と態度を意識することが大切です。
たとえば、質問をされたときはその面接官を見て答えつつ、回答の途中で他の面接官にも軽く視線を送ると、バランスの取れた印象を与えられます。
また、複数面接官の場合は、メモを取っている人・うなずいている人、無表情な人など、面接官によって態度が異なっていることが多いですが、無意識にやりがちなことが、よくうなずいてくれる面接官の方ばかり見てしまうことです。うなずいてくれると話しやすいのでそちらばかり見てしまいがちですが、平等に視線を送ることがポイントです。面接官は、「今日、私は不愛想な役割」などと予め役割を決めている場合もあります。これも相手の反応を見るためのひとつの手法です。ですから、質問をしてきた面接官にまず話し始める、その後は他の面接官にも平等に視線を送る。これを必ず実行してください。
NGな対応例
⚠️ 他の応募者の発言を否定する
→ 意見が違っても「私はこう思います」と、あくまで自分の意見として述べること。間違っても先ほどの方の意見とは正反対ですが・・・などと他の方を否定する言葉は使わない。否定する言葉が出てくると高圧的、他者を認めない、という評価になります。
⚠️ 時間配分を考えない
→ 長く話し過ぎたり、ふられてもいないのに横から口を出したり、自分ばかりが話しているという印象にならないことが大切です。面接の時間は限られています。他の人が話す時間がなくなったり、他の方が意見しにくくなるような独壇場になってはいけません。このような言動があると自己中心的、空気を読まないという評価になります。
⚠️ 他の応募者に興味がなさそうな態度
→ 競争の場であっても、礼節と協調性は大切です。他の方が話している時に、他の人の話を聞かず、自分は何を言おうか考えている態度だったり、他の方の意見に興味がなさそうというのは、面接官はすぐにわかります。こういう態度をとってしまうと、コミュニケーション能力なし、リーダー素質なしという評価になります。
まとめ:個人よりも「場全体」を意識する
集団面接や複数面接官での面接では、全体を見る対応、同調姿勢、傾聴姿勢が重要です。そのためには、自分をアピールしつつも、他の人を尊重する姿勢を忘れないことが大切です。
- 話す前に一呼吸おく(落ち着きを見せる)
- 他の応募者の発言を肯定的に受け止める
- 面接官全員に平等に視線を送る
- 自分だけが話し過ぎない
- 他者の意見をうなずきながら聞く
- どの質問にも笑顔で明るく応じる
これらをポイントとして、集団面接または複数人面接官がいる面接に挑んでください。最終的に採用したいと思うのは、「一緒に働きたい人」「周りの人に受け入れられる人」と感じられる人です。その印象を作るのが、まさにこのマナーです。

