転職理由を聞く意図
面接では、転職経験がある方は、必ずと言っても過言ではない程、転職理由というのは聞かれます。転職理由を面接官は次の意図をもって聞いています。
①当社で勤まるのだろうか
②不平不満が多い人なのか
③飽き性なのか
④長く働ける人なのか
⑤既存の社員と上手くやれる人なのか
面接官はこのような意図をもって聞いていますので、この項目がNGとならないような答え方をすることがベストです。
本当のことを言ってよい転職理由
転職理由で、胸を張って本音で話して良い転職理由は、やむを得ない理由のみです。以下に記載する理由はやむを得ないと面接官も判断するため転職理由が面接でマイナスになることはないです。
・結婚で遠方に来たため
・出産、育児
・ご主人の転勤
・介護
・倒産
その他、離職票では自己都合ではあるものの、ハローワークでやむを得ない理由と認定された事由は、堂々と胸を張って正直に面接で答えればOKです。
正直に答えて良い理由に共通していることは、自分の都合ではなく、他人の都合によって生じた事柄ということです。
転職理由で伝え方を考えないといけない8つの事案
◆パワハラ上司が嫌で辞めた
◆人間関係が上手くいかなかったから辞めた
◆残業が多かったから辞めた
◆ブラック企業だったから辞めた
◆お給料が安かったから辞めた
◆休みが少なかったから辞めた
◆精神を病んでしまったため辞めた
◆リストラにあった
これらの理由だった場合は伝え方のコツが必要です、伝え方を間違えると転職理由は不採用になる理由の大きな割合を占めてしまいます。
転職理由で面接官が想像すること
◆パワハラ上司が嫌で辞めた→当社も全員が優しいとは限らない、そういう人もすべてパワハラ認定にしてしまう方かも。
◆人間関係が上手くいかなかったから辞めた→コミュニケーション能力が不足しているのか、報連相ができないのかもしれない、周りのせいにする人なのかも。
◆残業が多かったから辞めた→当社も多少は残業になることがある、ちょっと増えたら文句を言うタイプかもしれない。
◆ブラック企業だったから辞めた→ちょっとしたことですぐブラックブラックと騒ぐタイプかもしれない。
◆お給料が安かったから辞めた→当社もそれほど高い給料を支払えるわけではない、ということはまたすぐ辞めてしまうかも。高い給料を希望しているがお給料に見合った働き方ができる人なのか
◆精神を病んでしまったため辞めた→当社でまた発病したらまた辞めてしまうかも、もしくは休業という形になると人員確保が大変。
◆リストラにあった→前職の時にいらない人材だと思われたのか、当社では欲しい人材なのか。
厳しいことを書きましたが、これが面接官の本音です。多くの面接官は部下を持っていますので、部下から文句の出ない人材を採用したい。もう一点は、採用してもすぐ辞めてしまっては、また募集して採用して研修してという手間が出来るので、すぐ辞めない人を採用したい。と思うのが面接官の本音です。
転職理由の伝え方のポイント
同じ事柄でも伝え方によって印象は大きく変わりますので、伝え方のポイントをお伝えします。
①ネガティブな印象を与えないこと
②前職の悪口や不平不満を言わないこと
③長く語らないこと
④前向きであること
⑤反省していること
この5つを頭に入れ、転職理由を話しましょう。
面接官の本音は、前職を辞めた理由は、やむを得ないでない限り、何かが不満で嫌になって辞めたというのはわかっています。それでも理由を深堀して聞くのは、性格や思考回路を知りたいからです。そこを逆手に取って、前向きな発言プラス反省を盛り込みましょう。
転職理由に反省を盛り込む理由
先ほども少し触れましたが、面接官は前職を辞めた理由は、やむを得ないでない限り、何かが不満で嫌になって辞めたというのはわかっています。よって、前向きな理由だけだと、言い訳が多い、ただマニュアルを覚えてきただけという印象になり、「どうせ嫌で辞めてきたんでしょ」と面接官は心の中で思っている可能性大です。そこで反省を盛り込むことによって、改善すべきことがわかっている、改善しようと努力しているという心が伝わりネガティブな転職理由だったとしても面接官の心証が良くなります。
反省を盛り込んだ転職理由の例文
人間関係が上手くいかなくて辞めた場合
人間関係が上手くいかずに退職をしましたが、退職をしてから私にも改善すべき事柄があったと反省しています。まず、挨拶の声を大きくし、人の目を見て話しをするように心掛ければコミュニケーションももう少し円滑になったのではないかと考えています。この反省を生かし、御社に採用していただけましたら、そういったことを実践して円滑なコミュニケーションを図れるように努力していく所存でございます。
というように、人間関係が嫌で辞めたとしてもどのように嫌だったのかという理由を話すのではなく、自分の反省点、改善点を話すことによって、自己分析、前向きな姿勢、努力する姿勢というのが面接官に伝わります。
リストラが退職理由の場合(早期退職を除く)
務めていた会社が業務縮小のため、やむなく退職することとなりましたが、配置転換をしてでも私にいて欲しいと前会社で思われなかったことは私の努力不足だったと思います。この反省を生かし、御社で採用していただけることとなりましたら、全力で努力する所存でございます。
反省を盛り込んだ転職理由のまとめ
前職への不平不満や悪口は、面接官への心証を悪くします。どんな良いことを言っても嫌で辞めてきたというのは、面接官はお見通しです。だからこそ素直に、自分が悪かった、反省をしている、改善点など努力する旨を言葉にして伝える方が面接官の心証が良いです。そして、この手法を使ってくる方はほぼいらっしゃいません。なぜなら転職マニュアルには反省することなんて文言は入っていないからです。実際に面接を数多くこなしてきた面接官だからこそ言い訳より反省の方が心に響くし、心証が良いです。反省を盛り込めるということは、採用しても反省し、改善し、努力することが出来る人材になるだろうという印象になります。
前職を褒めながら退職理由をいう
お給料が安いために退職したという方は、労働と賃金があっていないなど不満があったかもしれませんが、それを面接で言うのは心証が悪いです。下手すると「あなたにそれだけの賃金を払う価値がありますか、それだけの仕事ができるようには見えませんが」という印象を持たれてしまいます。そこでお給料が低いから退職したいという場合は、反省ではなく前向きな姿勢を伝えること、前職を嫌で辞めたわけではなかったことを伝えることが重要です。
前職を褒めながら退職理由を言う例文
給与面でが退職理由の場合
この先も年収アップが望めないと思い退職を致しました。前職での仕事は周りの方々にも良くしていただき、仕事内容もやりがいのある仕事だったため、退職を決意するには勇気も未練もありましたが、やはり今後、家庭を持っていくことを考えると今の年収のままでは厳しいと言わざるを得ないと思い、断腸の思いで退職を決断いたしました。
キャリアアップが理由の場合
もっと大きな仕事がしたいと思い退職を致しました。前会社はとても良い会社でこの職業を生涯の仕事にしたいと思えるような環境で仕事をさせてもらいました。ただ前会社では会社の規模の問題でこれ以上大きな仕事は出来ないという制限もあり、もっともっとこの業種を極めていきたい、より専門性を高め、長く働ける環境で挑戦したいという思いが強く、転職を決意した次第でございます。
前職を褒めながら退職理由をいうまとめ
年収への文句は面接官は嫌いますので、文句ではなく前会社は良かった旨を盛り込みながら、現在の賃金に不満というよりは、将来的にみた年収アップ、自分のためではなく家族のためという他人軸として伝えるのがベストです。
また、キャリアップは一見、良さそうな転職理由ですが、実は面接官は嫌う転職理由です。なぜなら採用してもまた辞めるかも、言い方は悪いですが、当社も踏み台にされるかも、という印象だからです。育ったころに辞める、収益を出してくれるようになったら辞めるというように辞めてしまうかもしれない人を面接官は採用したくないのが本音です。ですからキャリアップが理由で転職したい方は、辞めない、長く働きたいという旨を伝えることが最も重要です。
