はじめに
面接の終盤に「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
この“逆質問”は、面接官があなたの意欲・理解度・コミュニケーション力を確認する大切な場面です。ここでの質問内容次第で、印象がぐっと良くなることもあれば、惜しくも評価を下げてしまうこともあります。面接官は、この「質問はありますか?」も本当に疑問点を聞きたいわけではなく採用に対する判断材料の一貫として聞いていることを忘れてはいけません。
面接官が見ている視点
面接官は、逆質問の内容から次の3点を見ています。
- 企業や仕事内容への理解度
どれだけ会社の情報を調べ、理解しているかがわかります。 - 入社意欲の高さ
「本当にこの会社で働きたいのか」という気持ちを測ります。 - コミュニケーションの質
質問の仕方や言葉選びから、職場での人間関係のイメージを判断します。
つまり、逆質問は「会話力」や「入社意欲」「コミュニケーション度」「向上心」をアピールできる最後のチャンスです。
逆質問で大切なこと
大切なのは、「自分本位の質問ではなく、企業理解を深める質問をすること」。
また、事前に企業研究をしておくと、自然に質問が生まれます。自然に質問が生まれるほど企業について勉強してください。
良い逆質問のポイントは次の4つです。
- 仕事内容や組織への理解を深める質問
- 前向きな意欲を感じさせる質問
- 面接官との対話につながる質問
- コミュニケーション能力があると思われる質問
好印象な逆質問の例3選
例1:仕事内容に関する質問
「入社後、最初の3ヶ月で特に重視される業務や目標があれば教えていただけますか?」
→仕事の流れを理解したい、いち早く仕事を覚えたい、期待に応えたいという気持ちが伝わり、努力家、向上心がある、前向きでポジティブな性格というのが汲み取れます。
例2:成長意欲を示す質問
「今後、成果を出すために、どのようなスキルを磨くことが大切でしょうか?また私が持っている資格だけではなく、他にも取得した方が良い資格はございますか?」
→努力を惜しまない点、長期的な視点で物事が見られること、企業に貢献したい姿勢が伝わり、努力家、成長意欲あり、向上心あり、論理的思考を持っているという評価になります。
例3:企業文化に関する質問
「仕事はすべてチームで成り立っていると思っていますので、チームで働く上で、御社の企業理念「お客様第一主義」を軸として、他にも大切にしていることや価値観などを教えていただけますか?」
→人間関係やチームワークを大切にする姿勢、仕事の根本を理解している点、企業理念に準じた行動をしようとする点、社風を守ろうとする点、さらにもっと努力する姿勢をアピールでき、とても好印象な質問です。
NGな逆質問の例2選
逆質問では、意図せずマイナス印象を与えてしまうケースもあります。
次のような質問は避けましょう。
NG例1:待遇・休暇中心の質問
「残業は多いですか?」「有給取得率はどのくらいですか?」「休日出勤はありますか?」
→働き方を気にするのは当然ですが、仕事をする前から休むこと、楽することを聞くのは印象が悪いです。やる気がない、努力しなさそう、文句が多そうなどの印象になりますので、福利厚生面は逆質問では聞かない方が賢明です。
NG例2:離職率、平均在職年数などの質問
→良い企業か長く働ける企業か気になるのはわかりますが、面接でそれを聞くと面接官の印象はとても悪いです。なぜなら企業が判断されている、上から目線だなと捉えられる可能性大だからです。
注)NG例1,2あたりが気になる方は、応募前に転職サイトなどで口コミを調べてから応募するか否か決めた方が良いです。また、どこでも採用されるような自信のある方、自分が面接で企業を選ぶ立場だと思える方は聞いてから入社する企業を選んでも良いと思います。
NG例3:調べればわかる質問
「御社の事業内容を教えてください」「従業員数を教えてください」
→企業研究をしていない印象を与えます。行き当たりばったり、どこでも良いから応募した、就職出来ればどこでも良い、勉強しない、努力しないそんな印象しか持たれないので、調べればわかるようなことの質問は避けるべきです。事前に公式サイトで確認できる質問はNGです。
志望動機との一貫性が大切
逆質問は、志望動機や自己PRと方向性をそろえることで説得力が増します。
たとえば「チームで成果を出すことにやりがいを感じる」と自己PRしているなら、
「チームで協力して目標を達成するために、どのような取り組み方をされているか、また心掛けていることなどを知りたいです」
という逆質問にすれば、自己PRとも共通しているので、一貫性があり自己PRも真実味が増し、面接官に好印象を与えます。
まとめ:逆質問は“最後の自己PRチャンス”
逆質問は、単なる「質問の時間」ではなく、自分の強みと意欲を自然に伝えるラストチャンスです。面接官も質疑応答の時間ではなく採用に対する判断材料の一貫として聞いていますので、逆質問を質疑応答で終わらせることなく自己PRのラストチャンスとして、しっかりと事前準備を行ってください。
企業研究をベースに、前向き、向上心、努力家、相手を尊重する姿勢などを感じさせる質問を用意しておけば、「この人と一緒に働きたい」「この人なら周りも受け入れてくれる」と感じてもらえる確率が高まります。

