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面接で「長所・短所」を上手に伝える方法【元面接官が本音で解説】

【元面接官が解説】面接で聞かれる長所と短所はこう答える 面接テクニック
面接で聞かれる「長所・短所」はこう答える!元面接官が教える正しい答え方と職種別例文

はじめに

面接でよく聞かれる「あなたの長所と短所を教えてください」という質問。
一見シンプルですが、実は自己分析力と職務適性自己開示力事前準備力をチェックする大変重要な質問です。長所と短所から面接官は短い時間で適正を判断するため、それ相当の準備が必要です。この記事では、元面接官の視点から「長所・短所」の面接官の受けが良い答え方を、新卒向け、転職向け、職種別、子育てでブランクありの具体例を紹介します。

長所と強みの違い

「長所と短所を教えてください」と質問される企業が多数ですが、「強みと短所を教えてください」「長所と強みと短所を教えてください」という企業もあります。強みという言葉が出てきた時には、必ず、仕事に関係することを言うのが鉄則です。強みと長所が両方出てきた時には、長所は仕事に関係ないこと、強みは仕事に関係することと分けて述べるのが正解です。長所のみの場合は、強みも含めて長所と言っている場合が多いので仕事に関係することを述べた方がベストです。

長所のみ → 仕事に関係する長所
強みと長所 → 仕事に関係ない長所+仕事に関係する長所
強みのみ → 仕事に関係する長所

このように覚えていていてください。

【ポイント①】面接官が見ている4つのこと

冒頭で面接官は「長所と短所」から自己分析力と成長意欲職務適正事前準備力を読み取っていると書きました。それぞれにどんな風に読み取って判断しているのかを書いていきます。

自己分析力

自分の性格や行動を客観的に把握した上で、長所や短所が面接の場に相応しい語彙を選出出来ているか、それが企業や周りの方に役に立つことなのかどうかを識別出来ているか、またそれを人前でアピールする力はあるかどうかを見ています。

成長意欲

短所に対して前向きに取り組む姿勢や努力値を見ています。「ありのままの私を認めて」という世の中の風潮はありますが、仕事という枠組みは、提供した労働を金銭に変えるという仕組みであるため、会社が求めている仕事をする必要があります。そのため、仕事をする上での短所は直す努力をしなければいけません。共に働く周りの方々と調和して仕事をするためにも短所を克服する努力をしていけるかどうかというのは非常に重要です。

職務適性

長所が仕事に必要な能力として発揮できそうか、その長所が周りと調和できそうか、また短所が仕事に致命的な打撃を与えないかどうかという点を見ています。

短所選びの重要性

人は誰しも多くの長所も短所もあります。嘘はいけませんが面接の場で敢えて仕事に致命的な短所を選ぶ必要はありません。短所の語彙選び如何で即不採用となることもあり得るぐらい短所の言葉選びは重要です。選んだ仕事、職種に致命的になるような短所を選ぶことは避けるべきです。

例)接客業→×人見知り、コミュニケーションが苦手
例)営業→×臨機応変な対応が苦手
例)事務職→×細かい作業が苦手、集中力がない

このように応募した職種に合わせて、敢えて不採用になりやすい語彙は選ばないことが賢明です。

事前準備力

面接に備えて、長所と短所を事前に準備してきていたかどうかは、面接官は一発でわかります。その場で考えたのか事前に熟考してきたのかは一目瞭然です。事前に準備してきたか、してこなかったのかこの行動だけで、面接官は仕事に対する準備力、学習力、努力値というものを判断します。仕事をする上で、準備、学習、努力というのは欠かせないため、面接にそれが出来ていないということは仕事でも出来ないだろうという判断になります。

【ポイント②】答え方の基本構成

長所の答え方(3ステップ)

  1. 長所を冒頭で一言で述べる
  2. 具体的なエピソードを話す
  3. 仕事にどう活かせるかを伝える

短所の答え方(3ステップ)

  1. 短所を冒頭で素直に述べる(マイナスになりすぎない言い方で)
  2. 改善のための行動を話す
  3. 今はどう意識しているかを伝える

【ポイント③】NGな答え方に注意!

以下のような答え方は面接官の印象を悪くしてしまう可能性があります。

  • 抽象的すぎる(例:「明るい性格です」「真面目です」だけ)
  • 短所を「短所に見えない短所」としてごまかす(例:「完璧主義です」)
  • エピソードがなく説得力に欠ける
  • 結論から言わない(何が言いたいのかわからない)

面接官は「自己分析力」と「成長意欲」と「職務適正」と「事前準備力」を見ています。
それを踏まえた上で、長所、短所を組み立てることが一番のポイントです。

職種、新卒、転職、ブランクありに合わせた長所・短所の例文

【例文①】接客業の場合

長所:気配りができるところです。
前職では個人病院で受付を担当していました。
患者様の状態に応じて車椅子の声掛けをしたり、診療までの待ち時間際、体調が悪化している方がいないか、困っている方がいないかなど常に待合室の状態を確認しながら受付の業務を行っていました。病院という場でも接客業だと思い、ホスピタリティを意識していました。
「気付いてくれてありがとう」「病院でこんな心遣いをしてもらったことがない」と言っていただけることが多く、院長からも病院の評判に繋がって嬉しいと言ってもらえました。
今後も相手の立場に立って行動できる接客を心がけたいです。

短所:そそっかしいところです。
考えるより先に行動してしまうところがあり、急いで物事を進めようとして、ミスをしてしまったことがありました。ミスは周りの方々に迷惑となってしまうため、改善策として物事を進める時にはチェックリストも同時に作成したり、ミスがないように二重三重のチェックを行うように気を付けています。

【例文②】営業職の場合

長所:コミュニケーション力と粘り強さです。
前職では法人営業を担当し、新規開拓に力を入れていました。最初は断られることも多かったですが、そこで挫けることなく何度も訪問し、まずは契約よりも自分自身を売り込もうとコミュニケーションを図り、訪問先企業のメリットになることや課題をリサーチし、私自身が信頼を得ていこうと考えコミュニケーションを取りながら行動していました。
結果、昨年の契約数はチーム内1位で表彰を受けました。

短所:細かいことにこだわってしまうところです。
提案内容などの資料作成をする際に、詳細な部分までこだわり過ぎたり、デザインにこだわってしまったりと事務作業に時間が掛かることが多々ありました。
対応策としては、物事に優先順位をつけ、まずは行動すること、行動しないとPDCAも行えないので、資料作成は時間を決めてまず行動という意識しています。

【例文③】事務職の場合

長所:几帳面なところです。
前職では経理アシスタントとして、請求書処理やデータ入力を担当していました。
数字の確認やミス防止のチェックリストを自作するなど、正確性を意識した仕事を心がけていました。また、ToDoリストを作成し、今日やるべきこと、今週中にやるべきことなどを可視化し優先順位を明確にしながら仕事をしていました。
上司からも「安心して任せられる」と評価をいただきました。

短所:緊張しやすいところです。
少人数でのコミュニケーションは大丈夫なのですが、大勢の前で話したり、大勢の中で目立つようなことが緊張するため苦手です。社会人なので苦手な部分も克服しなければと思っていますので、そういう機会がある時には、緊張を和らげるために、話す内容を書き出してまとめたり、声に出して練習したりなど事前準備をしっかりして備えていこうと思っています。

【例文④】新卒・第二新卒向け(共通例)

長所:責任感が強いところです。
学生時代、部長として部活動のチームをまとめていました。皆のモチベーションが落ちないために今、大切なことは何かということを常に考え、時にはリーダー風に、時にはサポート役に回ったりと部をまとめるのが部長の責任と思い行動していました。
結果、私が部長になってから誰一人として部活を辞めることなく、最後の試合に全員で出場することができ、惜しくも優勝は逃しましたが準優勝という結果を得ることが出来ました。
社会人になってもチームの成果を意識して行動していきたいです。

短所:頑固なところです。
自分が正しいと思うと自分の意見を曲げずに突き進んでしまうところがあります。しかし、部活で部長を経験し、部員のモチベーションを下げないために会話を繰り返した結果、正しいことはひとつではないということを学びました。その教訓を忘れずに周りの意見も尊重しながら仕事に取り組んでいきたいと考えています。

【例文②】異業種への長所・短所の答え方

長所:努力家のところです
前職は、接客業だったので接客をする上でのマナー等の知識を深めたいと思い、仕事をしながらビジネスマネー検定をはじめパソコン検定など3種類の資格を取得しました。仕事に役立つだろうと思うことは自ら進んで勉強することが出来ます。応募した職種は未経験ですが、教えてもらおうという受け身ではなく、自ら進んで学ぶ姿勢で取り組んでいき、一日も早く会社に貢献できる人材になりたいと思っています。

短所:心配性なところです。
大事な場面では、万が一に備えて準備に時間を掛け過ぎてしまうところがあります。資料作成や社内イベントの際の持ち物等が多くなってしまったりということがありました。このことを反省し、自分ひとりで考えると心配性の部分が出てしまうため、周りの方々に相談したり連携を図っていくことを意識するようにしています。

【例文⑤】子育てで仕事にブランクがある方の場合

長所:マルチタスクを臨機応変に対応できるところです。
子育て期間中は家事・育児・学校行事などを両立するため、常にスケジュールを立てて行動してきましたが、想定外の事柄もよく生じますので、限られた時間の中で同時進行で物事を進める力や優先順位を考える力、臨機応変な対応が身につき、複数の作業を同時に効率的に進められるようになりました。
仕事でも、マルチタスクを臨機応変に進めていく強みを活かせると思います。

短所:心配性なところです。
子育て中、子供が怪我をしてしまうかもとか風邪をひいてしまうかもとか、心配になり常に予防策を講じてしまうところがありましたが、起こってもいないことを心配するよりも現状を楽しむこと、やってみないとわからないということを子育てを通じて学び、今は失敗を意識するのではなく、挑戦を意識するように行動するようにしています。

💡子育てブランクのポイント解説

  • 長所は「育児で得た力」(計画性・柔軟性・マルチタスク力)を伝えると強みになります。
  • 短所は「不安を前向きに克服している姿勢」を見せることで、誠実な印象を与えられます。
  • 「ブランク=マイナス」ではなく、「生活の中で培った力」として伝えることが重要です。

【まとめ】

「長所・短所」は、あなたの人柄と成長意欲を伝えるチャンスです。
特に短所は面接官はよく聞いています。長所よりも短所をよく聞いていますので、短所の語彙選びは慎重に行うこと、また、その説明も企業に入社してもマイナスにならないような努力をしている旨を伝えることが重要です。

💡ポイント

  • 長所、短所ともに具体的な行動で伝える
  • 短所は前向きに改善している姿勢を見せる
  • 職種に合わせてエピソードを変える
  • 面接官が見ている視点は、自己分析力と職務適性自己開示力事前準備力ということを念頭において、長所、短所を組み立てる

面接官が「この人と一緒に働きたい」「この人なら周りが歓迎するだろう」と思えるような、誠実で前向きな答え方を心がけてください。

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